正座について
「静(正)」の座法でもう一つ・・・
正座をした時の足は、
重ねてはいけないということです。
実は茶道を始める前までは、
正座で座る時に左足の上に右足を重ねてしまう癖がありました。
この座り方では、
立ちにくいのです。
しびれてしまい長時間座るには向いていませんし、
上体も安定感があまりありません。
足は重ねず両足に上に腰を置くような座り方のほうが、
腰がきまります。
茶道の所作の基礎・根幹にあるのは、
正座
であると考えられます。
正座という座り方は、
丹田を中心として気を高め、
身体を練り鍛えるという意味においては、
整った座り方だと思います。
最近では、
正座は脚が曲がるとか形が悪くなるという理由で、
子供に正座をさせないお母さんもいらっしゃるそうですが、
生活様式の変化もありましょうが、
もう一度見直されてほしいと願います。